2023/11/07 12:08
2023年刈取り カナダ産(ドライランドエリア)チモシーの概況をお知らせいたします。
2023産カナダ産チモシー(ドライランドエリア)は、春先の降雨が少なく初期の生育が悪く、また、5、6月には少し雨が降りましたが、平年より15℃も気温が高く生育に十分な雨量とはなりませんでした。その後まとまった降雨があり、いくらか生育が回復しましたが、2022年ほどの生育とはなりませんでした。平年作の約50%の収量となり、干ばつといえる生育となりました。
さらに、7月下旬から8月中旬の刈取り時期が天候に恵まれず、作業が進みませんでした。この時期に刈取りしたものは、雨に当たったり、降雨による湿度上昇で乾燥に時間がかかり、2022年産のように見た目がきれいなものがかなり少なくなりました。雨を避けて8月中旬以降に刈取りしたものも約40%あり、刈遅れにより嗜好性が落ちる物となっています。
したがって、2023産は収量が少ないうえに、早刈りで見た目が良いプレミアムグレードはかなり少なく、全体の1%程しかありません。ロープレとロープレマイナスが75%、#1が24%となっています。
しかし、干ばつの年は、収量は少ないですが嗜好性は良い傾向です。現地サンプルを確認しましたが、穂も茎も短く細いものでした。
弊社では、早刈りのプレミアムとロープレを販売いたします。それであれば、嗜好性が良いと自負しております。
価格については、先に述べたように、23年産は干ばつにより収量が少ないです。カナダ国内の酪農家・肥育農家も当然ながら自分の草地も干ばつに見舞われ収量が少ないことから、国内流通も活発です。カナダの牛業界は景気が良く、国内の農家購買価格が下がりません。ただし、22年産アメリカ産チモシー(灌漑エリア産)の在庫が多いことから、値上げにはならず、現地価格も値上げにはなりませんでした。よって、弊社も据置といたします。
2023産カナダ産チモシー(ドライランドエリア)の入庫は、12月初旬を予定しています。